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イタリア北部ロンバルディア州に、日本ではまだあまり知られていない素晴らしいワイナリーがあります。それが Giorgi Wines(ジョルジ・ワインズ)です。
伝統的なワイン造りと現代的なセンスが見事に融合した、まさに「魅力に迫る」価値のあるワイナリー。イタリア料理の愛好家、イタリアワインに深い関心があるかたに、ぜひご紹介したいこの特別な生産者の魅力をお伝えします。
1. Giorgi Winesの哲学と創業者の想い
Giorgi Winesを語る上で欠かせないのが、創業者ジョルジ氏の深いワインへの愛情と哲学です。彼が目指すのは、単なるワイン造りを超えた「芸術作品」としてのワイン。「自然に滴り落ちる果汁から丁寧に造られる一本」という彼の言葉からは、品質に対する妥協なき姿勢が伝わってきます。
ジョルジ氏は、ワイン造りを「酸味の中に柑橘系の風味がふわっと香る」ような繊細なバランスの追求と捉えています。この哲学は、単に美味しいワインを造るだけでなく、飲む人の心に深く残る感動的な体験を提供したいという想いから生まれています。
家族経営の温かみと、プロフェッショナルとしての厳格さ。この二つの要素が調和することで、Giorgi Winesは他にはない独特の個性を持つワインを生み出し続けているのです。現代の洗練された大人の皆様にこそ、この深い味わいと哲学を理解していただけることでしょう。

2. ロンバルディア州、オルトレポパヴェーゼの恵まれたテロワール
Giorgi Winesの拠点であるロンバルディア州、オルトレポ・パヴェーゼ(Oltrepo Pavese)は、イタリア北部ロンバルディア地方の恵まれた自然環境に位置しています。この地域は、アルプスからの涼しい風と地中海からの温暖な気候が絶妙に調和する、ワイン造りには理想的な立地です。
特筆すべきは、この地域の土壌の特徴です。石灰質を豊富に含んだ土壌は、ブドウに上品なミネラル感と長い余韻をもたらします。また、適度な標高と南向きの斜面という地形的条件により、ブドウは十分な日照を受けながらも、夜間の冷涼さによって酸味を保持することができます。
この恵まれたテロワールこそが、Giorgi Winesの「キレの良い酸味と豊かなミネラルバランス」を実現する基盤となっています。季節の移ろいとともに変化する自然環境を活かし、毎年異なる表情を見せるブドウから、その年だけの特別な味わいを引き出すのが、ジョルジ氏の腕の見せ所なのです。

3. 珠玉の ジョルジ社ワイン
Rosanera ピノ・グリージョ(Pinot Grigio IGT)
Giorgi Wines の代表作ともいえるこの白ワインは、彼らの持つ葡萄畑の中でも特別日当たりの良い区画で育った高品質なピノ・グリージョから造られています。画像で紹介されている「Rosa Nera」のラベルが印象的なこのワインは、「酸味の中に柑橘系の風味がふわっと香る」という表現がぴったりの、繊細で上品な仕上がりです。
グラスに注ぐと、美しい薄金色の輝きと、洋梨や白い花を思わせるエレガントなアロマが立ち上がります。口に含むと、フレッシュな酸味と程よいミネラル感が調和し、後味にはかすかな苦味がアクセントとなって、全体的に非常にバランスの取れた味わいを楽しめます。

Oltrepò Pavese DOC スパークリング
もう一つの注目株が、ピノ・ネロ100% で造られるスパークリングワインです。オルトレポ・パヴェーゼの代表格として位置づけられるこのワインは、18年もの歳月をかけて完成された渾身の作品です。
きめ細かな泡立ちと、ピノ・ネロ特有のエレガントな果実味が特徴的。アペリティーヴォとしてはもちろん、魚介料理や軽めの肉料理との相性も抜群です。特別な日の乾杯にふさわしい、贅沢な一本と言えるでしょう。
4. イタリア料理との絶妙なペアリング
Giorgi Wines の真価は、本場イタリア料理との組み合わせで最大限に発揮されます。30代から40代の皆様がご自宅やレストランで楽しまれることの多い料理との相性を中心に、具体的なペアリング提案をいたします。
ピノ・グリージョと魚介料理の黄金コンビ
Rosanera のピノ・グリージョは、新鮮な魚介料理との相性が抜群です。特に、記事中でも紹介されている鶏肉料理のようなデリケートな味わいの料理や、カジュアルなアペリティーヴォとの組み合わせが秀逸です。
アクアパッツァやボンゴレビアンコなど、魚介の旨味を活かしたパスタ料理には、このワインの持つミネラル感と酸味がシーフードの風味を一層引き立てます。また、モッツァレラチーズやリコッタチーズを使ったサラダとの相性も見逃せません。
スパークリングワインの楽しみ方
ピノ・ネロ100% のスパークリングは、その繊細さゆえに様々な料理との組み合わせが可能です。前菜のアンティパストから始まり、プロシュートやサラミなどの熟成肉類、そして軽めのリゾットまで幅広くマッチします。
特に、画像で紹介されているような魚料理との組み合わせは絶品です。泡が料理の油分をすっきりと洗い流しながら、ワイン自体の複雑な風味が料理の味わいを深めてくれます。
カジュアルなおうちごはんにも
週末の家族との食事や友人を招いたホームパーティーでも、Giorgi Wines は大活躍します。簡単に作れるパスタ料理や、総菜店で購入したイタリアンデリとの組み合わせでも、ワンランク上の食卓を演出できます。
5. Giorgi ワインの楽しみ方
保管と飲む時のコツ
Giorgi Wines を最高の状態で楽しむためには、適切な保存が重要です。白ワインとスパークリングワインは、10-12度 の冷蔵保存が理想的。サーブ時は、ピノ・グリージョは 8-10度、スパークリングは 6-8度 程度がおすすめです。
忙しい平日の夕食にさっと開けて楽しむこともできれば、週末のゆったりとした時間にじっくりと味わうこともできる。そんな柔軟性が Giorgi Wines の大きな魅力です。また、ワイン初心者の方にも親しみやすい味わいなので、ワインの世界への入門としても最適です。
Giorgi Wines は、TAPS Inc . が正規輸入元として取り扱っており、TAPS WINE SHOP で購入可能です。手頃な価格でありながら、品質が高く非常にコストパフォーマンスに優れています。

特に注目すべきは、創業家でCEOを務めるジョルジ氏がファビアーノ・ジョルジ氏。家族経営ならではの丁寧な品質管理と、限定生産による希少価値が、このワインの特別感を一層高めています。